ファクタリング

ファクタリングの手数料の相場はいくら?手数料を安くする3つのコツと計算方法を徹底解説

ファクタリングの利用を検討する時、手数料の相場や計算方法について知りたいと思う方も多いのではないでしょうか。

できるだけ手数料を安くするにはおさえるべきポイントがあります。

特に初めてファクタリングを利用しようとしている方の中には、ファクタリングの業者を決める際、比較検討すべきポイントがわからず利用をためらっている方もいるかもしれません。

こちらの記事ではファクタリング手数料の計算方法や相場についてお伝えするとともに、安くおさえるための方法を解説します。

それに加えてファクタリングを利用するにあたっての注意点もお伝えしているので、安心してファクタリングを利用できるようになります

ぜひ参考にしてください。

ファクタリングとは?急ぎの資金を確保する手段

ファクタリングとは「新規に大口の受注を受けたが資金が足りない」、「支払い期日が迫っているが返済資金が足りない」といった時、緊急時の資金不足を解消できる金融サービスです。

事業主が現在保有している「売掛金」をファクタリング業者が買い取り、現金化します。
回収期日が数カ月先の売掛金でも、期日を待たずに現金化でき、融資に頼れない時の資金調達手段として近年日本でも広く知られるようになってきました。

金融機関の「融資」と比べて審査が短期間で済み、最短即日で入金されることが特徴です。また、担保や保証人は不要であり、信用情報にも影響しないというメリットがあります。

ただし手数料が割高となることがデメリットと言えます。

ファクタリングの仕組みおよび手数料について理解を深めてから利用しましょう。

ファクタリングの手数料相場はどれくらい?費用を抑えて多く資金調達するための方法は?

ファクタリングの種類とは?2つの取引方法の特徴を比較

売掛金を資金化するファクタリングには取引する相手先の数によって呼び名が違い、以下2つの種類があります。

  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング

2社間ファクタリングは売掛金を保有している事業者(自社)とファクタリング会社の2社の間で完結する取引のことを言います。

一方で、3社間ファクタリングは自社とファクタリング会社および取引先の3社間の取引のことです。

ここからは、2種類のファクタリングの違いについて詳しく見ていきましょう。

ファクタリングをお考えの方は、おすすめの優良ファクタリング会社をチェック!

2社間ファクタリング

2社間のファクタリングは、自社とファクタリング会社のみで完結する方法です。契約後の流れは次の通りです。

  1. 売掛債権をファクタリング会社に譲渡
  2. ファクタリング会社が手数料を引いた額を自社へ振込
  3. 取引先から自社の口座へ入金発生
  4. 自社からファクタリング会社に入金分を支払

このように2社間ファクタリングは債務者を介さずに行われるので、取引先にファクタリングが知られることはありません

2社間ファクタリングのメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット ・取引先にファクタリングの利用が知られない
・現金化までのスピードが早い
デメリット ・手数料は高めに設定されている

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングは、自社とファクタリング会社に加え、売掛先である「取引先」を含めた3社間取引をいいます。

  1. 売掛債権をファクタリング会社に譲渡する
  2. 譲渡の際、取引先へ譲渡を通知及び承諾を得る
  3. ファクタリング会社が手数料を引いた額を自社へ振込
  4. 取引先は期日に売掛金分をファクタリング会社に支払

3社間ファクタリングの場合には売掛金の回収は自社を通さず、取引先からファクタリング会社へ直接支払いとなるため取引先の協力が不可欠です

3社間ファクタリングのメリット・デメリットをまとめました。

メリット ・2社間よりも手数料が安い
デメリット ・取引先の合意が必要なため時間がかかる
・取引先との関係性に悪影響が出る可能性

ファクタリングの手数料の計算方法とは?手数料が決まる5つの要素

ファクタリングの手数料は銀行の融資などと比べてやや割高となっています。ファクタリングは担保や保証人が必要無い分、現金化を行う会社のリスクも大きくなるためです。そのためファクタリングを利用して資金調達する際は、あらかじめ自社で手数料を見積もっておくことが大切です。

ファクタリングの手数料を計算する際、主に注目される要素には次の5つがあります。

  • 売掛金の信用度
  • 事務的費用
  • 登記費用
  • 売掛金の額
  • ファクタリングの利用回数

ここからは、それぞれの要素の詳細について解説します。大切な資金を守るために、ファクタリングを利用する際は手数料についてしっかり把握しましょう。

①売掛先の信用度

売掛先の信用度は、ファクタリングの手数料を決める要素の一つです。
ファクタリングは売掛金の譲渡契約であるため、売掛先の会社の信用度によって売掛金の回収リスクが決まります。

たとえば取引相手先が上場企業であったり、長期に継続している安定企業であったりする場合、回収リスクが低いと判断されて手数料も下がるのが一般的です。

反対に取引相手先が小規模であったり、立ち上げたばかりの新規企業であったりする場合、リスクが高めと判断され、手数料も高くなる傾向にあります。

また、過去に売掛先から入金された回数が少ない場合もきちんと支払われるのかが不安要素となり、その分金利も高くなります。

②事務的費用

主な事務的費用は以下の3つです。

  • 審査にかかる費用
  • 振込手数料
  • 出張交通費

売掛債権を買い取るかどうかの審査のほか、振込手数料や担当者を自社に招く際の出張交通費などがファクタリングの事務的費用となります。

業者によっては全てを手数料の中に含めている会社と、事務手数料として別途請求する会社があります。

③登記費用

「債権譲渡登記」が必要となる場合の取引には、登記費用がかかります。

債権譲渡登記とは、ファクタリング利用者が同時に異なる相手に対して債権を譲渡する二重譲渡を防ぐためのものです。

ファクタリング会社によって債権譲渡登記が必要なところと、必要ではないところがあります。ファクタリングを行う際は、あらかじめ債権譲渡登記が必要かどうかを確認しましょう。

なお登記費用には「司法書士の報酬」および「登録免許税」「印紙代」があります。

④売掛金の額

売掛金の額が低額であれば、手数料は高めに設定されます。

これは1回の取引で得られる手数料収入も低額となるためです。

たとえば30万円の20%で6万円の手数料を取っても、そこから登記費用などが引かれるので、ファクタリング会社にはほとんど利益がありません。反対に売掛金が大きい場合はその分ファクタリング会社も利益を得られます。

そのため一般的に売掛金の額が大きくなればなるほど、手数料が下がります。

⑤ファクタリングの利用回数

初めてファクタリングを利用する場合には、返済に関する情報がないため審査が難しくなります。一方、同じファクタリング会社でこれまで何度か利用した実績がある場合はこれまでの取引を勘案して、手数料が安くなる場合があります。

そのため今後ファクタリングを継続的に利用する際は、同じ会社を利用し続けて手数料を抑えましょう。

ファクタリングの手数料の平均は?2社間取引は相場が高い

それではファクタリング手数料の相場を種類別に見ていきましょう。

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの手数料は相場が大きく違い、3社間の方が低めです。

取引方法 手数料の割合
2社間ファクタリング 10%~30%
3社間ファクタリング 1%~10%

3社間ファクタリングは2社間ファクタリングとは異なり、取引先の承諾を得た上でファクタリングが行われるので、売掛金が回収できない事態を避けるのが特徴です。そのためファクタリング会社にとって3社間取引の方がリスクが低く、手数料も低くなります。

一方、2社間ファクタリングは手数料が高くなりますが、売掛先である取引先にファクタリングの利用を知られずに済むことがメリットです。さらに取引先の承諾が必要でないので、売掛金を現金化するまでのスピードも早いです。

手数料相場だけを考えるなら3社間ファクタリングがおすすめですが、どちらを利用するかは自社に意向に沿って判断しましょう。

ファクタリング手数料を安くする3つの方法

手数料の相場が分かったところで、手数料を安くする方法について確認していきましょう。手数料を抑えるには3つの方法があります。

  • 3社間ファクタリングを利用する
  • 見積もりを数社とる
  • 実績をつくる

ここからは、上記3つの方法について詳しく解説していきます。

また以下の記事では、ファクタリング会社10社の手数料や取引形態などを比較しています。おすすめの会社をランキング形式で紹介もしていますので、ぜひあわせてチェックしておいてください。

おすすめの優良ファクタリング会社の人気ランキングTOP10!手数料や入金までの期間を徹底比較

①3社間ファクタリングを利用する

取引相手先と良好な関係にあるなら、一番始めに検討したいのが3社間ファクタリングです。3社間と2社間では手数料相場が10%以上も違うためです。

長い取引をしている相手であり、資金調達の理由がしっかりしたものであるならば協力してもらえる可能性があります。

3社間取引ができるおすすめのファクタリング会社は株式会社三共サービスです。

株式会社三共サービスは手数料が3社間の手数料で1.5%〜、2社間で5%~と低水準で利用できます。入金は最短翌日となりますが、できる限り手数料を抑えたい方には株式会社三共サービスをおすすめします。

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②見積もりを数社とる

少しでも早く資金を調達したい時、あせるあまりよく確認せずにファクタリングの契約してしまい、手数料が高くつくことが考えられます。そのため、まずは落ち着いて数社見積もりを取ってみることをおすすめします。

複数のファクタリング会社に合い見積もりを取ることはもちろん、売掛金の先が複数ある場合には、それぞれの会社の売掛金で見積もりを取ってみましょう。信用度の高い会社は他社よりも評価され、良い条件を提示されるかもしれません。

以下では、見積もりを取る際におすすめのファクタリング会社をご紹介します。

電子請求書早払い|手数料が比較的安い


引用元:電子請求書早払い|公式HP

インフォマートとGMOペイメントゲートウェイの上場企業2社が共同で提供する「オンライン資金調達サービス」です。オンライン完結できるためファクタリング会社の担当者と対面する手間がかかりません。また手数料も1.0~6.0%と業界最低水準でおすすめです。

ただし入金までに最短で2営業日かかるので、できる限り手数料を抑えたい事業者の方に向いています。

運営会社 株式会社インフォマート
GMOペイメントゲートウェイ
入金スピード 2営業日
取引形態 2社間
手数料 1〜6%
契約方法 Web

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株式会社ビートレーディング|入金スピードが早い


引用元:株式会社ビートレーディング

株式会社ビートレーディングは入金までのスピードが早いことが特徴です。書類が揃っていれば申し込みから最短12時間で入金されるため、最短即日の入金が可能なファクタリング会社の中でも特に審査スピードが早いと言えます。

店舗は東京・仙台・大阪・福岡に構えており、契約方法は対面以外に郵送や出張にも対応しているので利便性が非常に高いことが特徴です。

できる限り早く見積もりを済ませ、すぐに現金化したい事業者の方には株式会社ビートレーディングがおすすめです。

運営会社 株式会社ビートレーディング
入金スピード 最短即日
取引形態 2社間・3社間
手数料 2~20%
契約方法 対面・郵送・出張

今すぐビートレーディングに申し込む

③実績をつくる

ファクタリング会社との取引実績を重ねると、徐々に手数料を下げてもらえるケースが一般的です。

なぜなら、複数回ファクタリングを利用することでファクタリング会社との間に信用ができるからです。

ファクタリングは担保や保証人を必要としないので、ファクタリング会社にとっては初回取引の際に買い取った売掛金を回収できないリスクがあります。そのため初めての利用の場合はリスクを抑えるため、金利が高く設定されたり、審査が厳しくなったりします。

しかし実績を重ねれば、回収リスクが低い会社と判断してもらえ、それに応じて手数料も下げてもらえるのが一般的です。

なお頻繁に利用すると資金難になっていると疑われてしまいますので、ファクタリングは適度に利用することを心掛けましょう

ファクタリングの手数料に消費税はかかる?課税の対象にはならない

結論から言えば、ファクタリングの手数料に消費税はかかりません

ファクタリングは債権を譲渡する取引であり、「金銭債権の売買取引」として取り扱います。金銭債権の売買取引は非課税なので、ファクタリング手数料に消費税を課税されたら悪徳業者である可能性が高いです。

なお、登記費用である「登録免許税」「印紙代」も同様に消費税非課税ですが、「司法書士報酬料」はサービス提供に対する料金であるため消費税がかかります。

ファクタリングの手数料の勘定科目は?会計処理の仕訳方法

ファクタリングの手数料の会計処理において、債権譲渡の登記を実行している場合には勘定科目は「売上債権売却損」となります。

仕訳方法は2社間と3社間で異なります。債権譲渡の登記を実行している場合の仕訳の例は以下の通りです。

【2社間かつ登記実行】100万円の売掛金を手数料10%でファクタリング取引をした場合

借方 貸方

契約の流れ

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
1.ファクタリング契約時 未収入金 1,000,000円 売掛金 1,000,000円
2.ファクタリング会社から入金 現金預金
売上債権売却損
   900,000円
   100,000円
未収入金   1,000,000円
3.売掛金の入金 現金預金 1,000,000円 預り金 1,000,000円
4.ファクタリング会社へ返金 預り金 1,000,000円 現金預金 1,000,000円

【3社間かつ登記実行】100万円の売掛金を手数料5%でファクタリング取引をした場合

借方 貸方

契約の流れ

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
1.ファクタリング契約時 未収入金 1,000,000円 売掛金 1,000,000円
2.ファクタリング会社から入金 現金預金
売上債権売却損
   900,000円
     50,000円
未収入金 1,000,000円

2社間では自社で売掛金を一旦回収し、その後ファクタリング会社へ送金する形となります。一方で、3社間では売掛債権100万円について、取引先から直接ファクタリング会社へ振り込まれるためシンプルな仕訳となります。

ファクタリング会社の契約と入金が同時になる場合や登記しない場合など、条件によって仕訳が違いますので、詳しくは自社の顧問税理士に確認するか、契約時にファクタリング会社に問い合わせるとよいでしょう。

ファクタリングは違法?相場より手数料が圧倒的に安いところには注意

ファクタリング取引とは「事業者の資金調達手段の一つ」であり、保有している売掛債権を期日前に一定の「手数料」を支払って現金化する金融サービスです。法的には債権の売買(債権譲渡)契約にあたるので違法ではありません

しかし、最近ファクタリング業者を装って「貸付」を行う闇金融業者が存在しています。

ここではファクタリングを安心して利用するために「優良事業者」の特徴をお伝えし、闇金融業者について金融庁の注意喚起もあわせてお伝えします。

優良な事業者とは?

優良な事業者とは相場の範囲内で手数料を請求し、契約後の入金や事務手続きなどをスムーズに行ってくれるファクタリング会社を指します。

優良な事業者を見分けるために、まずはホームページをしっかり確認しましょう。

ホームページに運営会社の住所や固定電話番号が記載されていることが優良なファクタリング会社の必須条件です。ホームページがなかったり、住所や代表者名が不明だったりする場合は悪質な可能性が高いです。

また、契約時には契約書をきちんと作成してその内容に関する説明を行ってくれるかも大切なポイントです。契約手続きが曖昧だと、契約時とは異なる手数料を請求されることも考えられます。

中には見かけの手数料を低額にして、別途手数料以外の名目で請求してくる会社もありますので十分注意しましょう。

金融庁の注意喚起

金融庁のHPでは「事業者向けファクタリングに関する注意喚起」として、中小企業の事業者向けに注意すべきポイントが事例とともに紹介されています。

(出典:ファクタリングに関する注意喚起|金融庁

契約書に「債権譲渡契約」と定められていない場合などは、ファクタリングと装った貸付取引の可能性があります

さらにファクタリングであっても、売掛金回収が売主に委託されており、売主が回収できなかった際に債権を買い戻すことが条件である、もしくは売主自身の資金からファクタリング業者に支払うなどという場合には貸金業に該当するおそれがあります。

このほか、保証人や担保を求めてくる場合や、売主が債権を買い戻す場合としている契約などもファクタリングの契約上ではありえないので注意が必要です。

まとめ:正しく理解してピンチを乗り切ろう!

ファクタリングの仕組みと手数料の相場および注意点についてお伝えしてきました。資金調達の手段として、ファクタリングという仕組みについて理解しておくと、万が一の時の資金繰りに役に立つことでしょう。

ファクタリングの手数料について適切であるかどうかを判断するには、今回お伝えした中でも特に以下の2つは最重要ポイントです。必ず確認しましょう。

  • 手数料の内訳など条件が契約書にハッキリ記載されている
  • 手数料が相場と比べ著しく低額ではない

ここにご紹介した事業者はそれぞれ特色あるサービスを提供しています。優良な事業者選びの参考となれば幸いです。

中でも株式会社三共サービスは2社間・3社間取引に対応しており、手数料も低水準で利用できるのでおすすめです。

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