個人事業主の方が利用できる融資とは？
個人事業主でも、仕入れに必要なお金や、店舗や事務所の維持・管理や拡大、機材購入に伴う資金など、事業をしていくために融資を必要とする場面があります。
そのようなとき、個人事業主が利用できる融資にはどんなものがあるでしょうか。今回は、個人事業主でも利用できる融資を紹介します。
個人事業主でも融資が受けられるの？
個人事業主でも利用できる融資制度
個人事業主が融資を受けるために必要なこととは？
このページのまとめ
個人事業主でも融資が受けられるの？
個人事業主でも法人と同様の融資が利用可能
個人事業主で利用できる融資制度はあるのでしょうか？実は、個人事業主でも会社でも受ける事ができる融資制度は大差ありません。では、それぞれ解説していきます。
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個人事業主でも利用できる融資
日本政策金融公庫
個人事業主が融資を受けるのに、もっとも多い融資と言えるのが日本政策金融公庫です。日本政策金融公庫は、政府が100％出資をする金融機関であることもあり、金利が低めに設定されています。
【保証人について】
日本政策金融公庫には「新創業融資」といって代表者の無担保無保証というメリットが大きい融資制度もあります。が、個人事業主の方は契約当事者なので関係はないですね。
【創業融資の自己資金要件】
日本政策金融公庫の創業融資を受ける際は、申請する条件として事業計画の1/10の自己資金が必要となります。事業年度が2年経過以降は通常の融資枠となり、その際は自己資金が不要です。
関連リンク
日本政策金融公庫の新創業融資制度はコチラをご覧ください！
起業される方が知っておくべき新創業融資制度とは？
信用保証協会の融資
信用保証協会という機関が融資を保証してくれる事により地元の金融から融資を受ける事ができます。これを、信用保証協会の融資と言います。
不動産を借りる際に、保証会社を通して保証してもらうようなイメージを持ってください。
【自己資金要件は無し】
信用保証協会の融資を受ける際は、日本政策金融公庫と異なり自己資金要件はありません。創業でも通常の融資枠も同様です。但し、自己資金がある事に越したことはありませんよ。
【融資実行前に許認可の取得が必要】
信用保証協会の融資は、許認可取得後でないと融資実行してくれません。日本政策金融公庫は許認可取得に必要な費用は融資してくれます。この違いは大きいですね。
え？店舗借りれないんだけど…
こういった方も結構いらっしゃいます。
【設備資金に融通が利かない】
信用保証協会は設備資金を融資してもらう際、提出した見積書と全く同額の物を購入する必要があります。「ちょっと高めにふかして…」なんて事をする余地はないのです。
別に悪い事をするつもりでは無くても、「見積りから実際安く手に入れられた」とか「予定していた物が無くなって別の物で対応」といった事はよくあります。こういった時に使い勝手が悪いです。
関連リンク
信用保証協会の創業融資についてはコチラをご覧ください！
信用保証協会の融資（創業融資）の特徴について解説！
ビジネスローン
ビジネスローンとは、信販や消費者金融の個人事業主向けのローンのことです。ビジネスローンのメリットは、気軽に申し込めて、審査と着金がスピーディであることです。
が、所詮は信販系なので金利も高く、誰でも借りれる商品ですので、借りたとしても将来銀行から融資を受ける際にあまりいい評価にならなかったりします。
利用するのであれば、仕入れなどの支払いや、すでに受けている融資の返済など、今一時的にお金が足りないといった緊急時のときのみに利用するなど計画的にしましょう。
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個人事業主が融資を受けるために必要なこととは？
自己資金（資産）をコツコツ貯めよう
融資を受ける際、特に創業融資の場合は自己資金額が多い方が有利です。この自己資金ですが、別にキャッシュでなくても、在庫や設備投資等既に使ってしまった金額でも大丈夫です。
※不良在庫はもちろん駄目ですよ。
融資を獲得する準備とするならば、自己資金をコツコツ貯める。販売できる在庫の量を増やし事業規模を大きくする。設備投資をして事業規模を大きくする。
こういった事を心がけましょう。
不必要な節税や過少申告はしない 税金は払う
個人事業主で融資を受けられない方の多くは、いい加減な確定申告をした結果信用を無くしてしまう。という事が多くあります。
たとえば、前年の確定申告書年収が100万円の方が融資を受けられれば上手く行きます！といっても中々信用してもらえませんよね。
多いのが飲食代といったプライベートな経費を多く計上して確定申告する。売上を隠して確定申告する。という方です。こういった方は審査でもなんとなくバレてしまいます。
不必要に見栄をはる必要はありませんが、融資を受けたいのなら嘘の無い確定申告をするようにしましょう。
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このページのまとめ
個人事業主の利用できる融資制度まとめ表
では、今回の解説内容を表にまとめて見ます。
| 日本政策金融公庫 | 信用保証協会 | ビジネスローン | |
| 借りやすさ | 厳しい審査 | 厳しい審査 | 借りれなければ何処も無理 |
| 自己資金要件 | 有 | 無 あった方が審査は有利 |
関係無 |
| 許認可 | 融通が利く | 融通が利かない | 関係無 |
| 設備投資 | 融通が利く | 融通が利かない | 関係無 |
| 過去の確定申告内容 | 実績が良い方が有利 | 実績が良い方が有利 | 年収実績に応じて貸す |
個人事業主でも融資を受ける事は可能！
如何でしたでしょうか？個人事業主も上記のとおり事業性融資を受ける事は可能です。ちなみに会社にしたからとって借りやすくなる訳ではありませんよ。
あくまで金融機関が見るのは「あなたが信用できる人か」「事業は安定して返済ができるか」という所だけ！です。それを見せる為にもしっかり準備をするようにして下さい。
また、ビジネスローンを否定する訳ではありませんが、金利が高く条件も良くない事から「こんな所で借りちゃう人なんだ」と後々に金融機関に見られる事も。
ビジネスローンを利用する時は計画的に。と併せて専門家と相談しながら進めるようにして下さいね。
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