【千葉県松戸市】サプリ製造販売の創業融資事例
概略
不妊症状の予防及び改善効果のあるオリジナルサプリを製造し、自社のWEBサイトを用いて通信販売したいというご相談を受けた事例です。
自己資金200万円、融資希望額460万円。アプリ製造や自社ホームページ構築一式で合計600万円の事業計画でした。同じような状況の方のご参考になれば幸いです。
資金計画
必要な資金 | 金額 | 調達の方法 | ||
設備資金 | ランディングページ制作 インタビュー記事制作 商品製作費等 |
260万 20万 90万 |
自己資金 | 200万 |
運転資金 | 仕入3カ月分 広告費3カ月分 諸経費3カ月分 |
50万 180万 60万 |
借入額 | 460万 |
合計 | 660万 | 合計 | 660万 |
強み
・夫婦二人で不妊治療で苦労してきた
・ご主人が大手サプリ開発会社に勤務し商品開発の経験が豊富
・奥様が玩具メーカーで通信販売事業を担当
弱み
・ランディング制作費が高額
・広告費が高額
・夫婦二人とも本業があり今回の事業は副業
・インターネット販売が軌道に乗るまでの返済原資が無い
このページの目次
案件の概要
公庫の審査で強みとなった事
公庫の審査で弱みとなった事とその対策
おわりに
案件の概要
事業内容について
不妊で悩んでいた事業主が、ご主人が作ってくれたサプリメントを夫婦そろって利用したところ、妊活に成功。ご自身の経験から、不妊治療は夫婦二人の問題という事を事業を通じて伝えたい。
一時的な対応で不妊を改善するのではなく、体のケアと同様に妊活をする以前から栄養素を体に取り込み、妊活にふさわしい体作りのサプリメントを製造販売する。
インターネットで販売
事業主が大手玩具メーカーで通信販売事業を担当していた事もあり、販売はインターネットを利用して行う。ランディングページを2パターン制作し、ABテストを繰り返し広告費を投下する。
以前知人が同様の事業を立ち上げた際、広告費が中途半端だった事もあり、事業が上手く行かなかった経験があるので、しっかり広告費と確保して事業を立ち上げる。
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公庫の審査で強みとなった事
夫婦二人で不妊治療で苦労してきた
今回起業されたお二人は、長年夫婦で不妊治療に取り組んできており、とても大変な苦労を乗り越えていらっしゃいました。
公庫での審査では、起業するお二人が実際に問題に直面していたというユーザーとしての経験を持っているという事と、起業の熱意を評価してくれました。
ご主人が大手サプリ製造メーカ勤務
創業融資の場合、事業主の経験というのが審査に大きく影響します。今回の案件でいうと、ご主人が大手サプリ製造メーカーにて商品開発を担当していらっしゃいました。
併せてご自分が作ったサプリメントを奥様が服用する事で、妊活に成功したというご自分達の実績というもの日本政策金融公庫の担当者は評価しました。
奥様が大手玩具メーカーで通信販売事業を担当
ご主人の経験に併せて、奥様も大手玩具メーカーで通信販売事業を担当しており、通信販売の広告運用の知識や実績を長く培っていたのです。
この点、ホームページの内容や集客の仕掛け。広告の反応率というのが日本政策金融公庫と面談する際にはスラスラと出てくる事も公庫担当者の評価につながりました。
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公庫の審査で弱みとなった事とその対策
ランディングページ制作費が高い!
まず指摘されたのがランディングページ制作費用が高額であるという事です。2パターン制作で相談を受けた当初から260万円という金額でした。
お二人とも大手企業でお勤めされていましたので、それぐらい予算をかけて作らないと良い物は出来ないし、反応率も悪くなるとお考えでした。
間違いではないのですが、日本政策金融公庫の担当者は小さな会社ばかり相手にしているので、こういった感覚はあまりありませんでした。
日本政策金融公庫からすると、ランディングページ2パターンでしたら、260万の半額でもまだ高額な部類に入るという認識だったようです。
結果を申し上げると、この案件ではこういった高額のランディングページ制作費を計上した事業計画でも通りました。
奥様とご主人の今までの経験から「なぜこの予算が必要なのか」「この予算をかけなかった事業はどうなるのか」という事を説明できたのと、その他でカバーできたのが大きかったのです。
こういった時に経験値が高いとゴリ押しできるから有利ですね。
広告費が高額!
今回の事業では、広告費が毎月60万円(事業計画は3カ月分の180万円)で計上しています。事業内容によって異なるので正直正解はないですが、かなり高い部類です。
日本政策金融公庫の担当者からは「月額20万円でいいのでは?」という風に減額を提示されました。ここでも経験と事前の対策でカバーし、満額融資につながりました。
減額を提示された際に「なぜこの予算が必要なのか?」という点について、実際にあった事例を交えて説明をすると公庫担当者の受けもいいです。
夫婦二人とも本業があり今回の事業は副業
副業での起業の場合、創業融資の申請ではあまりいい評価を貰えないという事が多いです。公庫担当者も「本気なの?」という風に思う方が多いのです。
今回の場合でいうと自分達二人の仕事はマーケティングと良い製品の開発であり、時間を取られる注文や発送の作業は外注やシステム等を利用して自動化させるという事をしっかり伝えました。
本来経営者であれば、発送作業は自分がやる必要は無く、やるべき仕事はしっかりとニーズに応える商品を開発し販売する事ですからね、
とはいえ、日本政策金融公庫の担当者に納得してもらったのも、事業主の経験から裏付けされるという点が大きかったかと思います。経験が無い方が言っても信用されないですからね。
インターネット販売が軌道に乗るまでの返済原資が無い
今回の案件で一番問題になるだろうと予想されたのはコチラです。いくらインターネット物販の経験が豊富だろうと、こればっかりは世に出すまでは売れるかどうかわかりませんよね。
ですけど、製品やランディングページを作るには融資を受ける必要があります。金融機関からすると、融資実行しても返済できるか未知数ですよね。
今回は事業主が本業の勤務を続けながらという状況でしたので、生活費の確保というのは問題ありません。問題は、融資金額の返済についてです。
正直、ご夫婦の年収を併せれば、生活費と返済資金を本業の収入だけで確保するのは問題ないのですが、日本政策金融公庫は返済は事業収入から捻出できないと評価してくれない傾向にあります。
ここで、事前に対策としたのが、製品を作ったらあらかじめ数か所の店舗に継続的に購入してもらえるように事前に営業をしてもらい、少額ですが契約を取ってもらいました、
これにより、生活費は本業の給与で賄うが、返済資金と収益で上がった税金分は卸売売上で確保できる状況を作ったのです。公庫担当者にもこの点を大きく評価してもらいました。
高額な広告費やランディングページ制作費が認められたのも、既に返済原資の売上を確保しているという状況が大きかったのかと思います。
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おわりに
このページのまとめ
如何でしたでしょうか?今回は「サプリ製造販売の創業融資」について実際の事例から解説致しました!ポイントは以下のとおりです。
ポイント | 対策 |
ランディングページ制作費が高い | 経験により必要性をアピール 返済原資分の売上を事前に確保 |
広告費が高い | 経験により必要性をアピール 返済原資分の売上を事前に確保 |
事業主が副業で始める | 自身の仕事はマーケティングと良い製品の開発 自分がやる必要の無い仕事の自動化 |
売上が軌道に乗るか分からない | インターネット物販は収益性が見えないので、手堅い卸売り販売を事前に契約し売上を確保 |
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