IPOでの資金調達をするメリット・デメリットとは?
まとまった資金を調達可出来る点や経営者として上場を目指したいといった思いから、IPOによる資金調達を検討する企業は年々増加傾向にあります。そこで本記事では、IPOで資金調達を行う際のメリット・デメリットについてご紹介します。
IPOによる資金調達のメリット
IPOによる資金調達には、次の様なメリットがあります。
高額な資金調達を行いやすい
上場を達成すれば幅広い投資家から出資を募り、自己資金を強化する事が可能となります。時価発行増資や新株予約券、新株予約権付社債等を上手く活用する事で大規模な資金調達を行える点が、IPOで資金調達を行う最大の特徴であると言えるでしょう。
企業の知名度が上がる
IPOを行う過程で証券取引所の厳格な審査を通過する事は、企業としての知名度や社会的信頼度が向上させる効果を発揮します。企業自体の信頼度が向上すれば、取引先の新規獲得を始めとした様々な経営上の恩恵を受ける事が出来るでしょう。
社員のモチベーション向上・優秀な人材の確保に繋がる
上場企業という肩書はそこで働いている社員のモチベーション向上に繋がるだけでなく、優秀な人材を確保する際にも有利に働きます。
IPOによる資金調達のデメリット
こうしたメリットの一方で、IPOによる資金調達を行う上では以下の様なデメリットも存在します。
資金調達完了までに時間がかかる
IPOによる資金調達を完了させる為には、証券会社・監査法人等の選定や社内管理体制の整備、資本政策の検討、申請書類の作成、上場審査への対応、IRといった様々な上場準備作業が必要です。
こうした作業を行う事自体に時間を取られる上、上場準備作業を効率よく行う為にプロジェクトチームを編成しようとすれば更に金銭的なコストが発生する事になります。以上の理由から、IPOによる資金調達は他の資金調達手段と比べて資金調達完了までに一定の時間とコストを要すると言えるでしょう。
上場維持の為の管理コストが必要になる
上場を維持する為には、株主の管理費用や監査法人による監査費用、そして上場企業に課される会計報告費用といった様々な管理コストを支払う必要があります。こうしたコストの合計額は年間1億円以上にも上るケースも少なくありません。
IPOによる資金調達を行う際には、こうしたコスト面における負担額をしっかりと把握しておく必要があります。
経営の自由度が減少する
上場企業は株主の意向を経営に反映させる必要が生じる為、IPOによる資金調達を行えばオーナーの発言権や経営の自由度は減少せざるをえません。加えて、上場企業となる事は買収されるリスクを抱える事を意味します。
まとめ:IPOでの資金調達をするメリット・デメリットとは?
いかがでしたか?IPOによる資金調達には金銭面以外にも事業活動を後押しする様々なメリットがある一方で、オーナーの発言権低下や上場維持の為の管理コスト発生といったデメリットも存在する、という事でした。
IPOによる資金調達を行う際には、「上場」という選択肢が長期的な目線で自分の企業にとってどの様な効果を及ぼすのかをしっかりと検討する様に心がけましょう。
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