クラウドファウンディングで起業するメリット・デメリットは?
近年、起業資金の調達方法としても注目が高まっている「クラウドファンディング」。金融機関やベンチャーキャピタルからの融資が一般的な資金調達方法である中で、あえてクラウドファンディングを活用した起業を行う事にはどんな意味があるのでしょうか?
本記事では、クラウドファンディングによって資金を集めて起業する事のメリットやデメリットについてご紹介します。
クラウドファンディングによる起業のメリット
それではまず、クラウドファンディングを通した起業のメリットについて見てみましょう。
資金調達面でのリスクが少ない
クラウドファンディングによる起業のメリットとしてまず挙げられるのが、資金調達面でのリスクが低い、という点です。
例えば起業するに当たって金融機関から融資を受けた場合、起業後には金融機関に対する返済が経営上の負担として重くのしかかります。その一方でクラウドファンディングにより資金調達を行った場合は、出資者に対するリターンとしては事前に約束した商品やサービスを提供するだけで良く、起業資金の返済義務や配当金の割り当て義務は発生しません。
加えて、「All or Nothing」方式でクラウドファンディングを行った場合であれば、目標資金が全額集まらなかった場合にはクライドファウンディングサイトの利用手数料は発生しない仕組みとなっています。
資格・経歴に関わらず誰でも利用可能
クラウドファンディングサイトに応募するに当たって、自己資金の額や事業経験・資格に関する一切の利用制限は存在しないので、希望者は誰でもクラウドファンディングを利用する事が出来ます。
資金調達自体が様々な効果を発揮する
クラウドファンディングによる資金調達は、それ自体が潜在ニーズの調査や話題性の獲得、そしてプロジェクトのPRといった様々な効果を内包しています。クラウドファンディングにより起業資金を集める事は、自分が実現しようとしている事業の将来性や今後の展望を知る事にも繋がると言えます。
クラウドファンディングによる起業のデメリット
では次に、クラウドファンディングによる起業の問題点やデメリットについてご紹介します。
必要資金の全額を集めるのは難しい
1つ目のデメリットは、クラウドファンディングは利用する事自体のハードルは低い一方、高額な資金調達を目指す事には適さない、という点です。
「高い収益性が期待出来る」「今までに類を見ない斬新な事業プランである」といった様によほど突出した強みがない限り、大規模事業を開始する為の全資金を集めきる事は困難でしょう。その為、クラウドファンディングを金融機関による融資の補助的手段として活用する方々も多いのが現状です。
申し込みから入金までに時間がかかる
金融機関からの融資は申し込み~1ヶ月程度で受けることが出来る一方、クラウドファンディングによる資金調達は申し込み~入金完了まで半年近くかかるケースも少なくありません。
起業に関するアイデアを奪われる危険性がある
クラウドファンディングの性質上、資金調達に当たって自らの起業アイデアを不特定多数の人間に公開する必要がある点もデメリットの1つです。自らの事業プランを他者にマネされたくない場合には、事前に著作権や特許の申請を行う様にしましょう。
まとめ:クラウドファンディングで起業するメリット・デメリットは?
いかがでしたか?本記事では、クラウドファンディングを活用して起業する事のメリット・デメリットについてご紹介しました。
国内初のクラウドファンディングサイトが誕生してから未だ10年足らずである事を考えると、今後クラウドファンディングを活用した資金調達はますます一般的となっていくと予想されます。起業資金の集め方に悩んでおられる方は、ぜひ一度クラウドファンディングサイトを訪れてみてはいかがでしょうか?