融資詐欺とは?どのような手口なのか?|J.J.works行政書士事務所

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融資詐欺とは?どのような手口なのか?

融資詐欺とは?どのような手口なのか?

起業すると色々なDMが会社に届いてきます。その中には、融資をする旨の手紙を郵送や、FAXで送ってきて会社からお金をだまし取る融資詐欺という手口があります。

今回は、融資詐欺といったものがどういったものかを解説していきます。起業すると本当に色々な手口の詐欺とかかわる事があるので知識として入れておいて下さいね。

目次
融資詐欺ってどんなもの!?
融資詐欺によくある手口や特徴
おかしいな?と思ったら
まとめ:融資詐欺とは?どのような手口なのか?

融資詐欺ってどんなもの!?

融資をすると近づいて金銭をだまし取る詐欺

融資詐欺とは、貸金業者や金融機関の関連会社のような名前、商工団体(中小企業支援融資機工などそれらしい)名前を用いて融資する旨のファックス等を送ってきます。

それに反応して融資を申し込みして来た方に対して、保証金の前払を請求して支払い後逃げてしまうという詐欺の手口です。

また、提携するローン会社のカードを利用して、証拠としてカードを渡してください。といった手口もあります。

ターゲットは一般個人だけではなく、事業資金を融資するとダイレクトメールやFAXを会社に送付してくる事もあります。

実際の事例

会社を経営している男性が、会社宛てにFAX を送ってきた消費者金融業者に融資申込みをした。

後日、消費者金融業者から、「500 万円まで融資出来ます。」との連絡とともに「融資を実行するには融資額の 10%の保証料が必要。」と言われた。

男性は友人から借金するなどして、指定された口座に 50 万円を送金した。

その後、消費者金融業者から、「信用状況の確認のために50 万円を一時的に振り込んでください。これは融資実行の際に一緒に返還されます。」と電話がかかってきた。

男性は追加の 50 万円を用意することができなかったので、融資を受けることを諦めて、保証金を返してくれるように依頼していたが相手と連絡が取れなくなった。

というような詐欺の手口となります。

融資詐欺によくある手口や特徴

融資詐欺の事例は前述のとおりですが、その他知っておくとトラブルを回避できると思いますので説明していきます。

有名な会社に似た名前を付ける

メガバンクなど大手の金融機関や、有名な会社によく似た組織名や存在しないグループ会社を名乗るケースがあります。

また、有名な会社のロゴや画像を無断利用する悪質業者も多いです。

業者だけでなく、コンサルやエンジェル投資家かのように詐称し、個人融資を持ち掛けてくる事例もあるようです。

メールやDMなどを勝手に送り付ける例も多いですが、最近はSNSからコンタクトを取ろうとするケースも増えてきているようです。

企業としてアカウントを持っている場合は、SNSのダイレクトメッセージ機能を使って営業をかけてきます。

貸金業者は貸金業法という法律で広告表示内容が定められています。
・会社名
・連絡先
・利率
・返済の回数/期間/方法
・賠償に関する割合

・媒介手数料の算出方法

また、連絡先に記載する電話番号は固定電話のみと決められています。携帯電話の番号しか書かれていない場合は悪質業者の可能性があります。

後述しますが、FAXで来るこういった案内に記載されている貸金業登録番号は金融庁の登録を検索してもでてきません。という事は詐欺だという事です。

やたら好条件を提示する

相場よりも低い金利が提示され「即融資可能」「保証人・担保不要で低金利!」「借入状況不問」というようにやたらいい条件を並べているのも融資詐欺の典型的な手口です。

簡単に融資が受けられるという話はかなり怪しいので、安易に連絡を取らないようにしてください。

連絡先などの個人情報を教えると、他の悪質業者に広まる可能性もあります。

紹介手数料や保証料を提示する

融資詐欺の本質的な問題ですが、紹介手数料や審査料、保証料や信用調査として多額のお金を払わせようとします。

大手の金融機関や、日本政策金融公庫、その他貸金業者では原則審査は無料です。

例外として信用保証協会や商工会議所を利用する際に保証料や加入費を支払うケースがありますが、融資金額と相殺するケースが多いです。

コンサルなどを自称している場合は、「小規模事業者でもメガバンクから融資獲得できる」といった甘い文句で集客をして法外に高い着手金を支払わせることも。

中小企業支援融資、緊急支援資金 それらしい商品名

資金需要が高く正常な判断ができない方をダーゲットにしますので、中小企業支援融資や緊急支援資金といった甘い商品名でコンタクトしてくるケースが多いです。

普通はFAXで融資の営業はかけない

融資を受けて真面目に返済していると、日本政策金融公庫からは融資案内のダイレクトメールが来たりします。

ですが、まともな金融機関は付き合いのない会社にFAXで営業をかけて来たりという事はありません。FAXで来たという時点で無視してもいいと思います。

そんなに簡単に融資は受けられない

資金繰りで苦しんでいる中小企業は沢山あると思います。こういった方の弱みに付け込んで搾取するのが融資詐欺の手口です。

弊社でもごくまれに「このFAXって本当に借りられる?」とお客様から問合せを受ける事があります。

お客様には「決算が終わるまで追加は無理って言ったじゃないですか」と毎回厳しい言い方をするのですが、そんなに簡単に他人様からお金は借りられません。

甘い話はありません、年数件は弊社の周りの方にこういったFAXが届いています。現実にある話ですので本当に注意して下さい。

おかしいな?と思ったら

融資の話を持ち掛けられたけど、ちょっとおかしいなと思った時どんな行動をとればいいのかご紹介します。

登録番号を確認

ホームページなどを見てそれらしく感じても、悪質業者である可能性もあります。

貸金業者として登録番号が記載されていたら金融庁の検索サービスサイトから検索して、金融庁の認可を得ているのか確認しましょう。

金融庁や自治体などに相談

怪しい貸金業者と関わりを持ってしまったら、金融庁や自治体の金融対策している窓口に相談してください。

もしもお金を払ってしまったら、すぐ近くの交番や警察署へ相談するべきですが、ほぼかえって来ないので資金繰りも対応しなければいけません。

まとめ:融資詐欺とは?どのような手口なのか?

本記事では、融資詐欺を行う悪質業者の手口や注意点についてご紹介いたしました。

【融資詐欺の概要】
FAXやSNSで融資をすると案内をしている。
融資実行前に保証料や手数料を請求してくる。
返金してくれといったら連絡が取れなくなる。

【融資詐欺に引っかからない為の知識】
有名な企業名を使ってくる事も。
中小企業支援融資や緊急支援融資といった甘い商品名。
やたらと好条件
普通はFAXで融資の勧誘はしない
そんなに簡単に融資は受けられない

【あやしいなと思ったら】
金融庁で貸金業登録番号を確認する。
支払いしてしまったらすぐに警察や金融庁に相談。

この程度知識を持っておいていただければ、騙される可能性は低くなると思います。

起業すると本当にこういった詐欺とかかわる機会が出てきます。弊社も何度かこういった広告がきておりますし、詐欺にあった経営者仲間もございます。

これから起業されるお客様は、他人事ではないと注意して下さい。

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